今回は、日本人の働き方や日本企業のあり方について、アメリカ人夫のコメントをまとめました。その背景には、妻である私harutocoの日々の働き方がありますので、簡単に紹介しておきます。
日本人の働き方(harutocoの場合)
22歳、新卒で入社した初めての会社で、営業職として働いていました。今の夫と付き合い始めたのは、私が23歳のころ。社会人2年目で、とにかくがむしゃらに働いていました。終電帰宅は当たり前、会社で徹夜したことも数回ありました。
土日出勤も頻繁にあり、当時付き合っていた夫とデート中に仕事関係の電話が入ることも多々あり、ケンカの原因の一つになっていました。
25歳、結婚を機に入社3年目で最初の会社を退職、その後すぐ現在の会社に入社しました。転職時にこだわったのは、「残業が少ない」「土日休み」「英語が使える仕事」。入社して半年、企画職に異動させてもらえたこともあり、この3点を叶えたよい転職だったと思っています。
29歳になった今も、2社目の会社で企画職として働いています。残業が少ないとはいえ、イベントが重なる忙しい時期には退社時刻が20時を過ぎることもあり、会社の飲み会も多く、夫からすると「日本人の働き方は…」となってしまうようです。
アメリカ人夫からみた日本人の働き方
①残業するために非効率な仕事をしている
日本企業では、基本給や職能給などに加え、残業代として社員に支払っているケースが多く、中には残業代目当てでゆっくり(仕事をしているように見せながら)仕事をし、上司から文句を言われることもなく残業代で稼ぐ社員が多く存在していることに呆れているようです。
仕事をやっているように見せる知恵が働くのなら、それをいかに効率よく仕事をし結果を出すかという考えに変えるべき!と日々話しています。
日本でも若い会社や成長を続けている会社では、結果を重視する社風のところも増えてきているようですが、やはり古い企業だと昔からの「遅くまで働いている=仕事をしている、意欲がある」という評価に繋がっているケースも多々あります。
こんな背景を知った夫は、「日本人は働いているふりが得意だね」と冗談まじりで言います。
②外回り中にさぼっている(昼寝している)会社員が多い
夫が出勤をするときや、平日お休みの日に犬の散歩をしているときなど、明らかに勤務中のスーツを着た会社員が公園や車の中でさぼったり、昼寝をしているのを見かけるそうです。このように無駄な時間を使っていながら、帰社後には残業を繰り返す、このような時間の使い方に驚くようです。
もちろん、私自身営業の経験があるので、客先の都合や打ち合わせ時間の調整などで待機時間が必要な場合もあることは承知しています。
そういった待ち時間にメールチェックする、見積もりを作成するなど、効率的な時間の使い方を選ぶことができるにもかかわらず、業務時間中に昼寝をしたり、漫画を読んだりすることが信じられず、不思議に思うそうです。
③付き合いの飲み会が多い
これは耳が痛いです。結婚以降、私自身付き合いの飲み会や急なお誘いは極力断るようにしているのですが、それでも一ヶ月に1〜2回は社内外の人と飲み会に出かけています。忘年会が重なるこの時期はさらに回数が増えてしまいました。私が飲み会に行くと出かけて、それが原因でケンカになることはありませんが、あまり良い気はしないだろうなぁと、いつもモヤモヤした気持ちで出かけます。
アメリカでは、業務後に同僚に飲みに行く文化、日本でいう「飲みニケーション」はほどんどなく、同僚とのコミュニケーションは、主にランチタイムを使って行うようです。
仕事が終わるとすぐに家に帰って家族との時間を大切にする、これがアメリカの生活スタイルのようです。
④優秀な若手登用を邪魔する、日本の終身雇用制度と年功序列制度
日本では、余程のことがない限りは解雇されることはありません。終身雇用制度により、定年まで働き続けることができるのです。さらに、本人の能力、スキルに関係なく、年齢を重ねるごとに収入が上がっていくのが通常です。
私が勤める会社も、まさにこの制度が採られています。役員、経営陣は全員60代以上(これはあまりにも極端な例ですが)、40代でようやく課長職です。
日本人が昔から求めてきた「安定性」という面では申し分ない制度だと思うのですが、速いスピードで変化する世界経済や動向に対処するためには、やはり若い世代の新しいパワーが必要だと、いつも夫と話しています。
アメリカでは、一つの会社に生涯勤めるという概念はなく、個々人の能力を武器に、より条件の良い会社に転職するのが一般的です。そんな文化背景のもと育ってきた夫からすると、日本の終身雇用制度や年功序列制度は不思議な制度に思えるそうです。
日本で働き続けることが幸せか?
社会人になって7年間、日本企業でしか働いたことのない私にとっては、やはり「安定していること=幸せ」と思える部分があることは確かです。
結婚当初はアメリカに帰って暮らすことなど考えておらず、ずっと日本で暮らす予定だった私たちですが、夫にとってこのように日本人の働き方で疑問に思うことや、その他日本で暮らすことによって見えてきたメリット、デメリットがあり、夫婦で話し合った結果「アメリカへ移住して、新しい環境でチャレンジしてみよう」となったのです。
とはいえ、夫自身もアメリカを7年離れていることもあり、実際に暮らすとなった場合のアメリカの制度など分からない点もあるようです。夫婦の間であがった「こんなときどうするの?」「手続きは?」「費用は?」などなど、日常生活の中で感じた疑問を、記事にして発信していきたいと想います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
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